紅月さんの創作場

バドミントン小説「FlyUp!」完結済。次回作開始時期は未定。
超長編を毎日ちまちまと書いていく創作日記です。

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2014.08.27 Wednesday
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    その1828

    2012.06.22 Friday 22:24
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      「よし! 今日の練習はこれで終わりだ! 明日と明後日。土日は来週の始業式の準備で先生方は誰もつけないから、部活はない! ゆっくり体を休ませるように。特に相沢と吉田! お前らは全国の疲れを残さないように二日間家から出るな!」

       庄司の言葉に笑いが湧きおこる。吉田は苦笑し、武もどう言い返したらいいか分からなかった。
       ひとしきり笑いがおさまると庄司は続ける。

      「さて、この後だが。二時間後、三時から全国大会に出た選手達をねぎらう会を行う。教室は既に借りてある。二年と三年の一部は容易頼むぞ! 金田と笠井はどうする?」
      「俺らはいいです」
      「こいつらが頑張った結果ですから。俺らは高校で待ってますよ」

       金田と笠井はラケットバッグを背負って既に退散する準備を整えていた。武は練習前に午後から高校の練習に参加するということは聞いていた。午前中の中学の部活に参加して、午後からは高校に参加する。金田と笠井の勝機を疑うが、それだけ貪欲に力を求めているのだろう。武と吉田と試合をしたことも、高校の練習では得られない何かを得るためにきたに違いなかった。

      「よし、じゃあ二時間ほどあるが吉田、相沢、早坂、清水、藤田は少し時間を潰していてくれ。体育館は次の部活だから、学校近辺でな。では、片づけしてから解散!」

       庄司の言葉が終わり、片づけに入る。金田と笠井を送り出してから武と吉田も参加して、あっという間に次の部活へと体育館を引き渡す。
       更衣室で制服に着替えを終えた後で一、二年の男女は準備があるからと分散し、残ったのは庄司に名前を呼ばれた五人と由奈だけ。

      「あー、俺。じゃあラケットのガット張り替えてくるわ」
      「私も切れちゃった。一緒に行っていい?」
      「ああ」

       由奈が武についていくと言って後ろに回る。武以外の四人は二人に生温かい視線を向けながら手を振ってきた。先に穂を勧める武と、後でと伝える早坂に元気に手を振ってから続く由奈。速足で玄関から外に出ると外は強くなってきた太陽光によって道路の雪はほとんど溶けていた。少し気をつければ自転車でも進めるくらい。三月はまだ残っていた雪も四月になればなくなり、消えていく。

      「すっかり春だな。春の終わりは東京にいたから、似たようなものだったけど」
      「やっぱりあっちの冬って違う?」
      「寒いのはあまり変わらないかも。でも風はこっちが寒いな」

       雪が溶けていても自転車できているわけではない。武は頭の中で行って戻ってくる時間を逆算すると歩いても十分だと結論が出たため由奈と共に歩き出した。
      FlyUp! | - | - | - | - |

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      2014.08.27 Wednesday 22:24
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